そばを学ぶ ~そばの産地~
日本のそば産地 SOBA REGIONS JAPAN
香り高いそばは、日本の食文化を代表する一つ。
古くから人々に愛されてきたそばは、産地によって味が大きく異なります。
日本全国の主なそばの産地

そば収穫量が多い都道府県
ランキング2023
- 北海道
- 幌加内町、北空知地域を中心に栽培。全国そば生産量の40%近い生産量を誇る。
- 茨城県
- 茨城県金砂郷町(現常陸太田市)の在来種から作られた常陸秋そばで有名。
- 長野県
- そばの代名詞 信州そば。日本三大そば「戸隠そば」の産地。
- 4位山形県
- 隠れた名産地。透明感のある板そばは絶品。
- 5位栃木県
- 主に日光など県北エリアで栽培。人口当たりの蕎麦店の数が日本一。
上記以外にも、新潟県の「へぎそば」や徳島県の「祖谷そば」、岩手県のわんこそばも有名です。
都道府県別収穫量 ベスト10
実は、国内では北海道の収穫量がダントツ!2位から10位の合計値を足しても北海道には及びません。

(農林水産省 R6)
世界のそば事情 GLOBAL SOBA CULTURE
そばは「和食」の代表格というイメージが一般的ですが、実は世界中で多様な料理として親しまれています。

そばは、日本だけでなく世界中で栽培されています。
日本の主なそば輸入国は、ロシア、中国、モンゴル、アメリカ、ブラジルです。
ロシアでは、アルタイ地方が最大の生産地であり、ロシア全体の約半分のそばが生産されています。寒冷な気候が、そばの高品質を保つ上で大きな役割を果たしています。
中国では、モンゴル高原に近い内蒙古自治区で盛んに栽培されています。産地が近いことから、輸送コストを抑えながら安定した品質のそばを供給することができます。
アメリカでは、カナダとの国境付近など、寒冷な地域でそば栽培が盛んです。
ブラジルでは、パラナ州が主な産地で、日本の気候と似ているため、そば栽培に適しています。
世界のそばの食べ方
近年、日本のそば料理は海外でも人気が高まっていますが、そばそのものは日本だけでなく、様々な国や地域で独自の食文化に根ざした形で存在しています。
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ピッツォッケリ(そばパスタ)
イタリアでは「ピッツォッケリ」というパスタ料理に使われ、ロンバルディア地方の郷土料理として親しまれています。
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そばガレット(そば粉のクレープ)
フランスでは「ガレット」というクレープ状の料理に使われ、ブルターニュ地方の特産品として知られています。
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カーシャ(そばむき実の粥)
ロシアでは、「カーシャ」という水や牛乳、ブイヨンなどで穀物を柔らかく煮て作る伝統的な家庭料理が親しまれています。
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そば冷麺(そば粉入りの冷麺)
韓国では「冷麺」の麺として使われることが多く、コシのある食感が特徴です。
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